どうもまいど。
こぶたやさんでござる。
本日は3月4日。
「ゆかる日まさる日さんしんの日」でござる。
こんなことを去年も書いてたと思うけど。。。今年もはや一年。
ということは、もう一年もレストアしてるってことだ。。。しぶろくさん。
早いもんだね。。。全く。
今年は左手をベベルで削いでしまって三線が弾けない。
とゆうか日常が不便だ(笑)
ということでおとなしく今日は家にいる。
サボってるわけじゃない(笑)
家では家でまぁやることがあるので、テキトーに。
てことで、不自由な手になる前の話でも書いておこう。
もくじ
シャーシの剥離。
汚い。。。
油と埃とシャーシブラックと。。。数十年分がもろもろ重なってて酷い様子のシャーシ。
こんなとこ誰も普段手入れないからね。。。無理もない。
スクレーパーでこそげ落とすとか
ラッカーシンナーに浸したウエスでパックするとか
灯油で洗ってみるとか
キャブクリーナーで落とすとか
いろいろ思いつく方法はあるけど、面積もでかいのでとりまここは剥離剤を使うことにしやう。
といっても剥離剤は埃や油は落としてくれないので、まずはおおまかにスクレーパーでこそぎ取る。
漏れて飛んだ油に埃や泥がくっついて厚さ数ミリの膜になってるんだからすごい。。。
根気と時間との勝負。
シャーシブラックはボデーの塗装と違って簡単に剥がれない。
ネトネトして真っ黒になるだけなので剥がすには根気と時間が結構いる。
落ちてんだか落ちてないんだかわかりにくい画像だけど(笑)
こんな感じが延々と続く。
シャーシの上側、外側、内側、そして下側。。。眼に入るところは全部剥ぐ。
上からシャシブラ塗っても汚いだけだからね。。。
「つかえる」けど実は怖い、「ベベル」。
剥離剤で大まかに落としたら、表面をベベルで剥いでいく。
こうゆうやつね。
左が新品、右が使い果たされたモノ。
不織布、っていうのか。。。なんか柔らかい繊維のカタマリみたいなもの。
これをサンダーに付けてばいーん。。と磨いてくわけだ。
これだと本体は削り取らずに、表面の汚れやサビだけ落としてくれるスグレモノ。
これがまたうまい具合に塗膜やサビだけ落ちるんだから不思議。。。レストアだけじゃなくて、鉄でキッチンワゴンとか作ったりする時の溶接跡磨きなんかにもつかえる。
とりまえずガレージに一個あってもいいかも。
リンク先のは5個入りだけど。。。一個売りもあったはず。
ひとまず、5個あればヨンマルのシャーシ剥離は一通りできると思う。
ぼくは4個と半分ぐらい使ったので。。。
ただし。。。
コイツ、すごくつかえるけど実は怖いやつで。。。
たぶんこの不織布みたいな部分に、シャーシのエッジ部分なんかが引っかかりやすいらしい。
サンダーは高速で回転しているので。。。引っかかるとものすごい勢いで弾き飛ばされる。
弾き飛ばされるとどうなるかって言うと。。。
たいていの場合、怪我します(笑)
笑ってっけど。。。このベベルで手の肉を削るの、これで2回目。
弾かれた瞬間にとっさに手を離すんだけど間に合わず。
暴れながらあさっての方向へ飛んでくサンダーは、左手をかすめていくので広範囲に&しかも深く傷跡を残していくタチの悪いやつ。。。。
ちなみに今回は血が止まるまで2日かかりますた。。。
血が止まってきれいな手になったので記念に画像を載せておく。
血液ドロドロだと思ってたけどクリルオイル効果なのか(笑)、意外と止まらなかったなぁ。。。
クリルオイル。。。これね。
ぼくが今飲んでるやつ。
基本工場で一人だからいきなり倒れるとかも困るので。。。
そろそろ健康にも気を使わないといけない年かなぁ。。。と思って飲み始めたもの。
気になる方は。。。お試しあれ。
昨日今日で効果があるものでもないし、血の流れなんてこうして怪我でもしない限り目で見て知れるものでもないので眉唾かもしれませんが。。。一ヶ月2000円を保険代だと思えばまぁ高いものでもないかと。
そんな軽い気持ちで飲んでます(笑)
最強兵器、ニードルスケーラー。
これよね。
エアの圧力で前後する針がぼこすこ叩いてくれる。。。という機械。
平たい面とかはベベルやワイヤブラシでいいんだけど。
袋になった部分や入隅、果ては表面がサビでボコボコになっちゃってる部分なんかにはこれが最強に効く。
このメンバーの部分みたいに
サビでボコボコになった面なんかには効果てきめん。
作用する原理としては、ちょうどサンドブラストの砂がこの針に変わったようなイメージ。
手に持って使うのはマシンガンを撃ってるような勢い。
いや、9ミリのマシンガンのほうが使うのコントロールしやすいと思う。。。
ちなみに。。。結構重い。
なので、これを2日も使うと自分も予想以上に消耗する(笑)
でも、それに見合った効果のあるツールであることは確か。
予算と設備があるならウエットブラストとかソーダブラストとかいろいろ素敵なものが世の中にあるのでそういう選択肢もあるけど。。。うちは予算以上に、一人でこの動かないシャーシを遠くのブラストやさんまで運んでまた持って帰ってくる手段がなかっただけ(負け惜しみではないよw)
さすがに軽トラには乗らないし。
積載車やトラック&人、を手配するならそれこそトータルで結構なコストになる。
その点これなら自分が頑張ればすむことだし(笑)
道具として手元にあればいつでもつかえる(これ、個人的にすごく大事)。
このお値段ならシャーシ一本剥離してぱたくれたとしても十分元は取れるでしょう。
ただ。。。使うには6キロとか圧がかかるエアコンプレッサーやタンクが必要です。
ホームセンターの小型のコンプレッサーではちっと難しいかも。。。
苦労の末に、地金がでたよ。
そんなこんなで丸二日。
サンダーを手に、体中真っ黒になりながらはぐったシャーシ。
真っ黒すぎてコンビニの店員さんに「お顔。。。真っ黒ですよ」って笑われながらおしぼりをもらうほど(笑)
もういっそ、こういう感じw
次回はグラサンかけてコンビニ行こう。。。
真っ黒になった甲斐あって、ここまできれいになった
今まで全く見えなかった車体番号がはっきり読み取れる。
はっきり読み取れすぎて困るので、一部隠蔽(笑)
エスコで防錆、パーフェクト。
キラキラしたシャーシを眺めてるのも悪い気分じゃない。
達成感で満たされるしね(笑)
ただ。。。達成感のために2日もかけて剥離したわけじゃない。
サビと汚れをとった上で、再び錆びないシャーシを保つため。
なので、剥離したシャーシをきれいに脱脂した後は、防錆剤を塗り込む作業。
グレーのエポキシ防錆剤。
うちで使うのは毎度こちら
ビルダーズハウス さん
で販売されている「エスコ」というもの。
これ、もう何年も何台も使ってるけど。。。最強。
とんでもなくマジ最強。
何がって。。。塗膜の硬さ。
がっつり包み込んで、サビの素をブロック!って感じで。
こんだけ塗膜が硬いと、車みたいに常時動くものはクラックとか入るんじゃないかと心配でもあったんだけど。。。8年ぐらい前にやったものも未だにクラックやトラブルがでることもなく、むしろサビ知らず。
当然上塗りにも響かない。
ただし。。。サフェーサーのように面を整える効果はあまりないので、美観を求めるなら完全に乾いた後にサフェーサーを塗るのが良いと思います。
エスコ足付けして色塗っても、艶が引けたような、微妙な感じです。。。
また、長期間その状態で放置したことがないので色あせやなんかについてもわかりません。
なので表面になるところはやっぱ手間でもサフェーサーを入れるのが無難かと思います。。。
逆にそこまでやると完璧です。
甦ったシャーシ。
今まで埋もれてて見えなかった文字や
ぼやけてしまってたエッジが復活!
車のシャーシってこんなに細かく色々書いてあったんだね。。。って改めて思った(笑)
汚れだけちゃっちゃと洗って上からシャシブラぶわーっと吹いて。。。でも良かったんだけどさ。
どうせ見えないとこだから。。。
まぁでもね。
自分が座ってるその下がね。。。汚れたまま塗って終えました、っていうイメージで乗るのと、とりまえずできることは全部やりました、っていうイメージで乗るのとでは気持ち的に100年分ぐらい違うと思うんだよね。。。
あくまで、やった人にしかわかんないしそれこそ気持ちの問題かも知んないけど。
限りなく自己満足だからね、レストアって(笑)
表裏エポキシ塗り込むまで全部で3日半。
車が出来上がった時に
「ああ、あんとき顔真っ黒なままコンビニ行って笑われたっけなぁ。。」
って後生笑えるようないい思い出ができました。
めでたしめでたし。
にふぇーでーびたん。