どうもまいど。
ぐすよーおはこんばんちわ。
ねいさんやいびーん。
一家に一台、あると便利なブラストキャビネット。
今回は、ブラストキャビネットとサイクロン集塵機をつくりましたよ、ってお話。
てことで、木で自作することにしてみました。
木製キャビネット。
ブラストキャビネット。
つまりサンドブラストを使うための箱。
これがないととりまえず始まらない。
最近は輸入品もたくさん安く売られてるからそういうの買えばいいと思う。
こうゆうのとか。
。。。って言っちゃうとこの話はここで終わっちゃうんだけど(笑)
どうもこの、赤くてでかいタコのおばけみたいな存在感が苦手で。。。今回は余ってた木を使ってキャビネットを作ってみることにしました。
骨組みは、鉄。
具体的には、ツーバイで足を作ってその上にコンパネで組んだ箱を乗せるイメージ。
こんな感じ。
赤い部分が、鉄の骨&砂があたっても木が削れないように鉄板貼っておいた。
鉄骨組みは
こんな感じでちゃっちゃっと溶接で。
うちっかわにあるダンボールのミニチュアは、完成イメージをわかりやすくするための縮尺模型。
この模型を元に、実物を作っていく感じ。
下側には網を貼って部品の落下を防ごうという作戦。
木箱。
結構出来上がってるけど(笑)
こんなふうに、鉄枠に合わせて切った木を貼っていく。
廃棄になる構造合板を大量に頂いたので、それを使わせていただきました。
そんな力のかかるものではないから12ミリの構造合板だと本体がとんでもなく重いものになってしまいましたが。。。(笑)
まぁ頑丈なのでもんだいはないかな。
手を入れる部分。
ブラスト打つにはキャビネットの中に手を入れて作業します。
なので、手を入れる部分が必要になるのですが。
中の砂がもれないように&快適に作業ができるようにしないといけません。
てことで
水道用のパイプを適当な長さに切ります。
さらに細い輪切りをつけて、抜け止めにします。
言葉で言ってもわかりにくいので。。。
キャビネットに開けた穴に、内側からこうやって刺します。
外側は。。。
こんな感じ。
これをボンドでガッチリ付けて、隙間もないようにしておきます。
でないと隙間から砂漏れてくるからね。
そのままだとかっこ悪いので
輪切りにした木を貼ってみます。
だんだんそれっぽく見えてきたね。
照明をつけよう。
このままだと暗いので、天井に蛍光灯をつけます。
内側は白く塗ってあるので、照明をONにすれば結構明るくなります。
底の部分にはさらに鳥小屋用のネットを貼って、針金で結わえてあるので細かい部品でも落っこちずに作業できます。
使った蛍光灯は、こんなの。
これはスイッチもついてるので、キャビネットの側面に針金やビスで固定しておけば使いやすいです。
配線も刺すだけなので、工事い要らずでカンタン。
ただし
細かい砂が結構隙間に入るので、取り付ける前にシーラーを打つなりテープまくなりしないとあっという間に壊れます(壊しましたw)
フタを作る。
キャビネットには大きめの開口をとって、ホイールなんかも入るようにしました。
フロント開口にしたのは、作業がしやすいだろうと思ってのこと。
本体側のフチにはゴムのウエザーストリップを貼って、砂が漏れるのを防ぎます。
いきなりドアついてますが。。。
コンパネ2枚を一回り大きいサイズと小さいサイズで切って張り合わせ
段差を作ることでそこにガラスをはめ込む作戦です。
ドア自体は、上の部分にてごろな丁番で止め。
下側にはフックを付けてガッツリロックができるようになってます。
これだけやれば気密性がすごくあがるのでサイクロン集塵機がばっちり機能します。
あとは、ブラストを打つためのエアーと砂を供給するホースの入り口を右側に開け、ホースを通します。
ホースは市販の6ミリとか8ミリとかのエアホースで十分です。
ここまでくれば、キャビネット本体は概ね完成。
サイクロン集塵機。
サンドブラストは、エアーの力で砂を高圧で吹き付けて汚れや塗料を落とすという仕組み。
だからオープンスペースでやればたちまち周囲が砂嵐になって大変なことになるし(だからキャビネットが必要)
かといってキャビネットの中でただブラストするだけだと3秒でこれまた砂嵐状態で何も見えなくなります。
そんなわけで、吹き付けるはじから吸引して砂嵐を防がなくちゃ何もできません。
塗装ブースと同じ原理です。
ただ
吸引するだけだとゴミも砂も空気もいっしょくたに吸われてしまいます。
それでもいいんですが。。。
ブラストに使うメディア(砂、アルミ、ガラスなど)は再利用できるのでそれだけ回収できるようにしたいところ。
そこでサイクロンなわけです。
某有名な掃除機と一緒で、空気を吸いながら、ゴミや砂など重いものだけがタンクに落ちて貯まる仕組み。
原理はいたってカンタンです。
。。。詳しくはググって下さい(笑)
ここも、水道管をつかって造ります。
いきなり完成イメージですが。
機能的には、吹き付けた砂や落ちた汚れの破片がキャビネットの底にある口から吸い込まれ
右下にあるグレーのサイクロン装置の中で空気と砂に分離されて回収される仕組み。
空気自体はサイクロンのてっぺんの部分から吸い出されます。
画像で見えるように。それぞれ水道の排水用のホースをボンドでくっつけてつないであります。
使うときには、こんなふうにホースにノズルをつなぎ、掃除機で吸い出します。
サイクロン装置の制作
本体となるパイプに穴を開け
カーブに合わせて切ったパイプをボンドで付けます。
こちらがキャビネット本体とつながる、砂が入って来る口。
あ。
水道管の接着には普通のボンドが使えないので、専用品を。
乾くまで時間かかるけど、乾いたらガッツリくっついて離れません。
さすが水道用。
こちらがサイクロンの吸出し側となる、フタの部分。
エルボーでつなげた上の出口から掃除機で吸いだすことでサイクロン本体の筒部分に 空気の流れができて、砂と空気が分離される仕組み。
ただし。。。軽いものはそのまま空気と一緒に吸われてしまうので全部の砂が回収できるわけでもないみたいです。
家庭用の掃除機でやるときにはそういう埃が詰まってトラブルに成ることも予想されますのでちょっとずつ試しながらにしてみて下さい。
底の部分は蓋になっていて、取り外すとこうやってがっつり砂が回収されています。
ちなみにホッパー部分。
ブラストキャビネットの底にあり、おっこった砂を集めて吸い出す部分です。
これを作るのが一番難しかったかな。。。
底の部分には水道用の補修部品をボンドでぐるぐるに付けて。
先っぽには排水ホースを刺して固定します。
ホッパー本体は0.8ミリの鉄板でつくってあります。
ブラスト本体。
これでキャビネット、砂を打つ箱はできました。
となれば、砂を打つ機械です。
これがないとはじまりません(笑)
ブラストに関しても作られる方いますが。。。
高圧容器の問題などもあるので自分は不安で、安物のを買って改良して使っています。
基本、こういう輸入品はパッキンが悪かったり、バルブやレギュレーターが粗悪です。
なのでそこらへんを国産のものにきちんと替えてあげるだけですごくパフォーマンス上がります。
お金は余分にかかるけど、それ以上の高価はありますね!
快適さが天地の差です。
そして輸入品でいちばん問題なのは、ノズル。
わけのわからん重くて大きいのがついてます。
これでははっきり言って使いものにならないので、ぼくはとちゅうでホースを6ミリのものに変換しちゃった上で、これを取り付けました。
持ちやすい上に、バルブを開けてしまえばそのままでてくるし、
おまけにコンパクトだから部品の細かい部分まできちんと当てられます。
消耗品であるノズルも別売しているのでありがたいし。
とにかく、輸入品ブラスターは安いけどそのままではストレスばっかで作業進みません、ということですね(笑)
おまけで
うちはフットスイッチ付けました。
脚で踏めばエアが入って作動する仕組み。
これだと両手が完全フリーなので、ブラスト作業に専念できます。
これは一押しですねー
ブラストって結構当てながら部品持って動かしたりもするので、手が完全フリーはいいです。
ていうか必須!
だからエアのコントロールは足でできるこのペダル型スイッチは一度使うと辞められません、ほんと。
自作される方は是非!
お金以上の価値ありますよ。
やってみたら思うと思います。
まとめ。
今回、ネタ半分でつくってみたキャビネット&サイクロン&サンドブラスト一式。
大掛かりな装置ですが、2日もあれば出来上がります。
箱組はぼくは個人的には苦手なので手こずりましたが。。。
木工に慣れてらっしゃる方ならすごく簡単なんじゃないかと思います。
電気の照明もスイッチ付きのが売っていたり
ガラスもいまは指定サイズで切ってくれるガラス屋さんがネットにあったりと、材料に困ることはまずありませんし。
家のガレージの雰囲気や規模に合わせて作れるのが自作のいいとこですよね。
だからぼくもウッディなイメージ。。。で木で作ったんですもん(笑)
制作にあたって、一番難しかったのはやはりサイクロンでした。
幸い今の所機能してくれているので不満もなにもないのですが。。。
作るのがめんどくさい、自信がない。。という方にはこんなキットも売ってるみたいです。今は。
水道管買って、ボンド買って。。ってやってたらこっちのほうがやすいかもしれませんね(笑)
ブラスターに関しては。。。。
やはり安物輸入工具の多分にもれず、取り付けや寸法がいい加減だったので、エアの通り道になる部分の部品はすべて取り替えました。
これだけでもスムーズになります。
そして、ノズルも大きすぎて使いものにならないので新しく買い直しました。
なんだかんだとそれが一番手間だったかもしれませんが、おかげでいまではあらゆるものがスピーディーにきれいに処理できるので助かってます。
レストアに限らずつかえるので、作業の幅がとても広がりますね。
作ってよかった!
にふぇーでーびたん。