どうもまいど。
ぐすよーおはこんばんちわ。
ねいさんやいびーん。
今日はガレージライフ紹介ということで、塗装ブースをセルフビルドしたよ。。。というお話。
ちょっとお話長めなので、読みたいところだけもくじから選んでね。
オーダーメイドブース、っていう発想。
工場も広いとこに引っ越したので、せっかくだからきれいに塗れる環境がほしい。と思いまして。
でも、既存の塗装ブースは高価だし(数百万とかね)、そもそも設置工事とか無理だし。
街の板金屋さんでよく見る、折りたたみのカーテンブースもあるのだけど。。。工場のスペースとブースのサイズの兼ね合いでうまいこと収まりそうなものが見つからず。
それにいくら塗装にはブースが大事とはいえ、そんなにコストかけられないし。
てことで
いろいろ思案した挙げ句、引っ越し前の「牛小屋ベース」の間仕切りカーテンでお世話になった地元のテントやさんに相談。
かくかくしかじかの打ち合わせの末、とても素敵なカーテンを作っていただくことができました。
展開の図。
透明なカーテンで、寒さにも固くならない生地。
これなら使わないときはしまっとけるので邪魔にもならず、便利。
天井は、ビニールハウス。
とはいえ、カーテン屋さんが作ってくれるのは周りを囲むカーテンのみ。
いろいろ探した挙げ句、天井部分にはビニールハウスの生地を使いました。
一般にはあまり見かけないですが
遮光タイプの厚めのハウス用の生地が、大きな農業用品やさんにいくと量り売りで売っています。
セルフビルドで困ったら農業資材やさん。
田舎の強みです(笑)
これだと生地自体がとても丈夫だし、内側が白いのでブース内を明るくできそうで良さげ。
天井の下地はツーバイ材で。
このビニールハウス天井。
問題はどうやって天井に「貼るか」です。
このサイズになると案外重みもあるので、しっかり固定できるものでないと落っこちてきそうです。
ついでにいうと、天井には電気も取り付けたい。
そこで、まずは骨組みとしてツーバイ材を配置して行くことにしました。
こんな感じで、鉄骨の間に並べてきます。
H鋼の上にただ置いていくだけですが、それだけだとずれてしまいそうなので切れっ端のツーバイ材を挟み込んで、仮止め程度の固定をします。
案外これだけでがっちり固定できました。
天井と蛍光灯を吊るには十分そうです。
ちなみにツーバイ材にフックを何箇所かねじ込んでいるので
ボンネットなんかも吊りながら塗ることができます。
いざ、天井の生地を貼り付けていきます。
隅っこから平行につけた目印を目標に。。。
エアタッカーでぱんぱんと打ち付けていくだけです。
文字にするとあっけないですが。。。
この間、ずっとイナバウアーなのでかなり腰にきます(笑)
便利な道具、エアタッカー。
エアを繋がないと使えないですが、これもすごく活躍してくれました。
片手で生地抑えながらタッカーを打っていくのは思いの外堪える作業です。
そういうときに指一本でパンパンと力もいらずに作業が進むこういった道具はとても省力化と効率化に貢献してくれます。
一人で何かを作ろうとする時。。。省力化はすごく大事だと思います。
身にしみます(笑)
無理してがんばって続かなくなっては何のためにやってるのかわからなくなってしまうし。
そもそも楽しくなくなっちゃいますからね。
正直、使用頻度少ないからこんなの要らないかなぁ。。。とも思いましたが。
時間と労力考えたら、きれいなものができる事も含めてこういうとこにはお金かけてもいいんじゃないかな。。。と個人的には思います。
それに、要らなくなったらメルカリなんかで売ってしまえばいいことですし。
大事なのは、光源。
自宅玄関に届いた、大量の蛍光灯(笑)
中身は店舗や倉庫で一般的なサイズの蛍光灯です。
これもネットで電材屋さん探して処分品を安く買うことができました。
型が古くても機能すれば問題ないし。
なんでもかんでもお金をかけられるわけでもありません。
なので、計画の段階から地道にネットや実店舗を見てなるだけコストを掛けずにできる方法も探します。
これはブースに限らずですが。
この、材料や工法のリサーチという作業にはほんと時間と手間をかけました。
建築素人であるがゆえ、何もわからない状態からのスタートです。
それ故、たぶん製作の3倍は時間をかけてると思います。
そのおかげで、結果満足行くものができました。
やっぱ情報収集は大事だなぁ。。。と思います。
蛍光灯自体は、骨組みのツーバイ材にビスで固定してあるだけです。
重いものでもないのでこれで十分です。
塗装ブースなので蛍光灯の明かりは大事です。
メーカー違うと色味が変わってしまいそうなので、ここは同じメーカーのもので揃えます。
予備やその他の部分に取り付けるものも含めて20本入りを2箱ほど。
たぶんこんなに蛍光灯ばかり買うことは一生のうちもうないと思います(笑)
塗装ブースとカーテンの違い。。。給排気。
先程も書きましたが。
今回作ってもらったビニールカーテン。
ただのビニールカーテンとはちょいと違います。
そもそも塗装ブースとして機能する為には、ブースの中に「一定方向の空気の流れ」を作る必要があります。
そうすることでミストが散らからず、ホコリが入らないできれいに塗れるようになるのが塗装ブースの本来の役目。
なので
まず吸気する側にはこういう工夫。
この四角いところから空気を取り込める仕組みになってます。
カーテン自体に穴を開け、そこに細かいメッシュを張り込んで加工してもらってあります。
メッシュの部分はポッケのような構造になっていて
汚れたフィルターを交換できるようになってます。
このフィルターのポッケも、一般的に入手できる塗装ブース用のフィルターに合わせて作っていただきました。
おかげで隙間もなく、ぴったり具合がいいです。
排気側は、ファンを付けて強制的に空気を流してやる必要があるので、こんなものを
こちらは「牛小屋ガレージ」で使ってた排気ファンを持ってきてちょっと改修したもの。
ブースの側に向く部分に鳥小屋用の網を張って、そこに重ねるように排気用のフィルターを取り付けます。
さらにはキャスターが付いているので、ブースを展開しないときはゴロゴロと転がしてしまえるようにもなっています。
実際に使うときには、裏側の部分にこうしてダクトをつなげ、ブース内の空気を外に排気できる仕組みです。
使うときだけいちいち引張り出してくるのは正直めんどくさいですが、限られたスペースを広く使うためには仕方ないかな。。。
ここまでの工作で、塗装ブースとしてはひとまず問題なく使えます。
案外思ったより簡単です。
予想外のパフォーマンス。
試しに実際のブースがどんな感じなのか
ヨンマルさんが入ったイメージです。
ちゃんと掃除すれば、板金工場にある立派な塗装ブースにひけをとらない仕事してくれます。
たたむとこんな感じ
普通にカーテンのようにたためるので車の出し入れもらくらくだし、作業スペースも広く取れます。
広さも、乗用車のドアを広げて塗れるぐらいのサイズで設計してるので十分。
ハイルーフのワンボックスとかじゃなければ大概のことはこなせます。
なので
こういうもので十分マネタイズできます(笑)。
実際ここでは車から看板からモデルガンまで
いろんなモノ塗りました。
まとめ。
市販のブースに比べたら破格のお値段で制作することができたこのブース。
今回はたまたまテントやさんに恵まれたのもありますが。
数ヶ月かけて徹底的にリサーチ&シュミレーションをしたのと、あとは自力で頑張ったおかげで(笑)ここまで納得いくものができました。
正直、想像以上のパフォーマンスです。
趣味のガレージで野吹きよりもきれいに塗りたいけど、そこまでのものは要らない。。。とか
そもそもオープンなスペースに仕切りを作って雨風寒さをしのげる快適なガレージがほしい
。。。なんていうときにはこのビニールカーテンという発想
思いの外丈夫で使い勝手もよく、お値段もセルフビルド向きなので結構アリな選択だと思うのですがいかがでしょう。
もひとつ。
サイズが自分の希望通りに作れる、ということもセルフビルドにはポイントかな。。。なんて思います。