どうもまいど。
ぐすよーおはこんばんちわ。
ねいさんやいびーん。
今日はヨンマルの定番箇所、ボデー側面の錆くれたパネルの修復模様を。
まずは、右から。
ひとまず塗装剥がして様子見る。
黄色いところが今回切り取るライン。
やっぱりパネルが合わさったところが腐っているので、その部分は切り取って張り替え。
それ以外の部分は裏も表も無事そうなので今回右側はこんな感じに部分補修で済みそう。
サンダーとエアソーで、切り落とす。
スポット溶接で止まってる箇所は、あらかじめスポットカッターでもんで外しておく。
ホイールハウスのミミも。。。
この部分は、ちょうどホイールハウスの上の部分がフランジみたくなって合わさってる部分。
そちらも当然、腐ってる。
なのでこちらも同じくカット。
カットした部分と同じ形に鉄板曲げて製作。
サイドのパネルを貼る上でこれを先に作った方が止めやすいだろうな。。。ってことでこっちから先に手をつけてみた。
こんな感じで立ち上がり。
外側のパネルを付ける際に溶接の足がかりになる。
同じように上側も、骨になる部分のフチを半分ほど残して切ってあるので、パネル取り付ける時の溶接もしやすい。
下側はフェンダーのラインの上で切ってあるので、これだと室内から見ても継ぎ目がわからず自然な仕上がり。。。。なはず。
サイドパネルを付ける。
まぁ汚いけど、地味に点付で繰り返してパネルを溶接。
溶接跡を磨く
やっぱ溶接の熱で他の部分が伸びてしまっているので、適当に「絞る」。
絞る、ってのは伸びた鉄板を元に戻す作業のことで。
鉄の、熱して急に冷ますとぎゅーっと縮まって元に戻ってくれる性質を利用して伸びてブヨブヨになったパネルを元のガッチリしたパネルに戻すための作業。
あとは絞りハンマーっていうそれ用のハンマーもあるので、そんなものも併用しながら元の鉄板のように伸びたものを直していく。
鉄って木とかよりも表情豊かで以外に自在に扱える素材だから個人的には好き。
アルミとかよりずっと加工しやすい。
そしてよんまるさんは最近の車と違って鉄板が分厚いのでこうやって部分的に切って直せるし、溶接機があればどうにでもなるからまだ扱いやすい部類だと思う。
最近の車じゃ鉄板薄すぎてこうはいかないからな。。。。
左がヤマだ。。。
講釈たれてないで、左側のサイドパネル。
こちら側は完全にアウトなので、すなおにパネル一枚張り替える作戦。
スポット部分を外せばあっけなく分解できるパネル。
同じ形のものを、1.6mmの鉄板で。
まずは、型取りの邪魔になるオーバフェンダー部分を切り離す
切り離したものを元に、鉄板で型を取る
あとはカットして、フチの折り返しをつければ出来上がり。
44ならこれで終わりなんだけどなぁ。。。46はオーバーフェンダー作んなきゃw
手鈑金でフチの折り返しを作る。
44でも46でも、フチの部分には折り返しがある。
だからそれを再現しないわけにもいかない。
見た目的にも強度的にもね。
ということで、ここいらで手鈑金の道具紹介。
ハンマーとか、ドーリーとか、タガネとか、パネルつまむやつとか。
ハンマーも先っぽの形によっていろいろ
一番右下の、頭がギザギザしたのが「絞り」用のハンマー。
フチを作るには。
まず、折り返しのラインとなるところにタガネ(上の画像の右側真ん中、ヘラみたいなやつ)で叩いてラインをつけて。
その下に写ってるパネルつまむやつでつまんでちょびっと曲げをつけてみる。
薄い板だったらこれだけで曲げれるけど、1.6mmだとちょっと無理。
曲げを付けるのは叩く時のとっかかりを作るため。
まずはこんな感じで
アンビルの角を利用して、荒出しハンマーでどどすこひっぱたく。
おおかた形になったら、小さいハンマーとドーリーで形を整えて出来上がり。
こんなイメージ。
カーブの部分はそのまま叩いても綺麗にならないので
一旦切って、溶接。
そのあと削れば出来上がり♪
オーバーフェンダーの製作。
さっきも言ったけど。
46にはさらにオーバーフェンダーがつく。
市販のFRPキットとか買うのもありなんだけど。
ここは製作にチャレンジしてみようと思う。
作れなかったら部品買えばいいことだから、気楽にね。
後ろ側など使える部分もまぁあるので、そういうとこは残してダメな部分をカットして切り継ぎ。
案外カーブが複雑で、見た目ほどちょろくはなかった作業。
鉄板も1.2mmにしたので気をぬくと溶接で穴を開けてしまうし。
まぁでもそれっぽくなはった。
本体に仮合わせ。
細かいカーブを叩いて修正したら、合わせ目にスポットシーラーをたっぷり塗り込んで溶接。
スポットシーラー。
溶接時の必需品。
完成&今日のまとめ。
オーバーフェンダーもついたところで、本体にパネルを溶接
ありったけのバイスで挟み込む(笑)
こちらもホイールハウスのフチはあらかじめつけておいた。
出来上がり
やっぱいいね、新品のパネル。
一枚まるごと作ると出来上がりもすっきり!
できればなるべく切り取らずにオリジナルを残したい。。。っていう気持ちも沸くのだけど。
昔師匠にも言われたことなんだけど。
みんな最小限でやろうとするからうまくいかない。
例えば切りやすいラインがあったとして。
それが微妙だったら思い切ってもうひと回り外側の切り取りやすいラインから切って継いじまうんだよ!
って。
たしかに
サビのキワなんかで切ってついでも、溶接うまくいかなくなったり。
いずれ錆びる不安も残す。
だったらやっぱ今回みたいに丸ごと作る方が、大変だし材料費もかかるけど結果として車は長持ちするし、いい選択なんだろうな。。。。って思います。
よんまるさんは鉄板もあついし、平たいので切りはり修復は割りかし簡単。
溶接機とちょっとした道具、あとスペースと本人のやる気があれば家庭のガレージでもできると思う。
。。あと家族の理解もね(笑)
できなければお店に預けてやってもらうことになるんだろうけど。
こういう風に手間数もすごくかかるし、よんまるなんてとくに開けてみないとわからない部分が多い。
今の車の鈑金とは全く質の違う作業。
だからそれなりの金額も時間もかかるとは思うけど、それは作業内容とその後の車の綺麗さ、そして何より綺麗なよんまるに乗れる楽しさを考えたらけっして高いものとは言えないと思う。
ぼくもある程度なら、やれた感じを味と楽しむのも好きだけど。
走りながらサビや鉄板をばらまくとか(笑)
隙間風が寒すぎてヒーターが全く効かない。。。とか感じ始めてきたらそろそろレストアの時期なのかなぁ。。。と思う
そしてやっぱぼくもそう感じたから着手したんだもん。
よんまるも今や世界で人気の車。
そしてやっぱり見て、乗って、全てが楽しい車。
そんな好きな車と共にいられるのは嬉しい。
だからこそ、思い立った時に一度きちんとしてあげたいなと思う。
そうすればまた、あの初めてよんまるに乗った時の感動がきっと蘇るし。
そして今度は綺麗なピカピカのよんまるで同じ道をドライブだなんてワクワクするよね♪
そうゆう夢を感じさせてくれる乗り物だよね。よんまるって。
にふぇーでーびたん。